ご意見やコメントはこちらまで



渓を想う 1 2
大井沢キャッチアンドリリース区間 中村の大井沢伝承館上流の護岸
昔までの護岸が向こう、新しい護岸が手前。
手前の護岸、岩石を組み重ねたように見えるが、さにあらず。
よく見るとどうも岩石様鋳型にコンクリートを流し作った偽岩石のブロックのようだ。
もっとよく見る、やはりコンクリート護岸だ。
しかしこのブロック護岸もともとのどてを、壁のように塗り固めた奥の方の護岸と違って穴があきもともとの土手が下に覗いている。
もしかしたら時間がたてばその穴から柳の木が萌え出すかもしれない。
なんとなくほっとした気分になった。
もしかしたらこれも「多自然型護岸」というもののひとつなのだろうか。
この画像の向こう側のような護岸が年々増えていってしまっては、あこがれの川が巨大な用水路に変えられてしまってきているようで、どこか物悲しい。
防災施設として、背に腹を代えられない実情が地域に存在していることは理解できるが、かけ離れたコストをかけなくとも、今の時代もっと自然と交じり合えるやり方というものができるようになってきているのではないかと常々思っていた。
そしてこの護岸の施し方を見て、
「少しは時代が動いたのかな?」
なんて思えたりもして・・・
そしてこの川景色をみてもう一つ想いが湧いたこと。
昔はあったが今なくなってしまったもの。
両岸の木立だ。
この両岸に、もう少し川面に影を落とす小立があったなら、真夏の渇水時も、もう少し川の水の温度は低く維持できるのではないかと思えた。
二十年前まではこの護岸はなかった。岸辺は胡桃や化粧柳、ミズナラの大樹が所々で川面を覆っていた。
その下でイワナが、えさが流れてくるのを待っていた。
ふと、考えが湧いた。川の土手に柳枝をさしたら何かしら法に触れるのだろうか?
柳の枝を護岸の上の土に挿してその枝が根付けは゛、何年か後には茂った梢が川面に影を落とすようになる。
そうしたら夏のイワナの付き場もできるんじゃないか。
岩魚のポイントが蘇るんじゃないか。
つれない釣りをしていると浅はかな空想が頭の中を散歩し始める。
護岸を施した岸に樹は生えてはいけないのだろうか?
わたしなら植えたいのだが?
すぐにでも。
将来の魚釣りのために。
