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山女魚釣り
堰堤
近年、いや、もうずっと前から山里の川は、大小を問わず砂防堰堤だらけの時代に入って久しい。
川岸も、両岸コンクリートブロック護岸の川だらけと言っても過言でないくらいだ。
さながら虫の胴体の、節のようだ。
自然や情景をも釣りの楽しみのひとつとして釣りを楽しむ釣り人にとっては、コンクリートで塗り固められた護岸や、階段状に砂防堰堤が多設された情景は、やはり好ましく見えないし、いいとは思えない。
しかし、そうした川の中にも、岩魚や山女魚の命、世代は受け継がれている。
山里の田んぼに水を潤す石組み砂利底の水路にも、彼らの産卵場所はあるのだ。
里川のヤマメや、イワナ達、生え抜きの渓流魚は、小さな山里の農作業のための小川で、隅っこに追いやられながらも、力強く、流域の昔からの命をつないでいる。
コンクリートの護岸や、堰堤が、朽ちて崩れることなどないかもしれないが、これ以上、新しく増えることがないことを願いたい。
それでも、そんなことを言っても、そこにヤマメや岩魚がいるのだから、私たちはロッドをつないでその川に降りるのだ。
